でも、どうも強引すぎるのか、あまりもてなかったようで、
「ねえねえ彼女、遊ぼー!」的に寄って行っては、
無視されたり怒られたり。
幼馴染のHちゃんは、子犬の頃はよく遊んでたのに、
2歳ぐらいからはずっとファルは無視されてました(^_^;)。
それでもめげずに毎回「遊ぼ!!」とファルは言いよってましたが(^_^;)。
ダックスのJちゃんのことも、大好きでした。
Jちゃんの飼い主さんは、ファルを飼い始める時に、
いろんなことを教えていただいた恩人。
だからJちゃんとは、ファルがうちに来てすぐから、
交流がありました。
赤ちゃん時代に会ったことで、特別な存在だったのか、
散歩中に会うと、ものすごい勢いでJちゃんを追うファル。
結局怖がられて、ファルが大きくなってからは
まったく近寄らせてもらえませんでした(^_^;)。
たぶん、Jちゃんのことは、女の子というより、
母親代わりのように見てたのかもね、と
Jちゃんの飼い主さん。うん、そうかも。
ま、あまりもてなかったファルですが、
そんな中、一頭、特別な女の子がいました。
トイプードルのAちゃん。
4つくらい年下で、子犬時代に初めて会った時は、
本当に小さくて可愛くて。
当時、まだよその犬が怖いAちゃんでしたが、
ファルは優しく遊んであげて、
飼い主さんにも、「ファルくんだけは大きいのに平気」
と言ってもらえました。
だんだんと交友関係も広がったAちゃんですが、
その後もファルと会うと必ず駆け寄って挨拶してくれて、
ファルもAちゃんが特別に大好きで。
ただ、ファルはAちゃんのことが好きすぎて、
困ったことが時々ありました。
なぜなら、普段は仲良しの他の犬たちに対して、
Aちゃんがいるところで会うと、
吠えるようになったからです。
飼い主さんたちが集まっている輪に入りたくても、
ファルが吠えるのでそそくさと通りすぎました。
親友のTくんや、尊敬するT先輩にも吠える。
いつもなら絶対吠えない小さなプードルやシーズーにも。
これで友情も壊れたか、と思ったら、
Aちゃんがいないところでは、
いつも通り尻尾ふって「遊ぼ」。
まったくもう、男ってやつは。。。
ファルコンはきっと勝手にAちゃんを、
自分の彼女だと思ってたんでしょうね。
他の犬から守らなきゃ、って。
ファルはAちゃんが本当に大好きで、
Aちゃんもファルにはとても懐いてくれてて、
そういう存在がいたことは、
ファルにとって幸せだったかな、と思います。
ファルが倒れて歩けなくなってから、
うちの前を通ったのを見かけて、
ファルを抱いて走って追いかけて、
最後の挨拶をさせてもらったのも、
このAちゃんでした。
もう、意識もあまりなかったけど、
きっとAちゃんの匂いはわかったと思う。
いつもどおり、尻尾ふって挨拶してくれたAちゃん。
ありがとうね。ファルは君に会えて、幸せだったよ。

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