花咲かぺんぎん

~ お花 時々 いきもの ~ 八王子の片隅で、ゆるーい感じのぺんぎんが、                                                                          小さな庭を、毎日毎日、ぼぉーっと眺めて暮らしていましたとさ。。。

エピローグ 毛玉。

口下手な私は、
つらいことがあると、
ひたすら文章を書くことで、
心を落ち着かせる癖があるようだ。
(2015/1/17)
1-20150117ファル

誰に宛てるでもなく、悲しみを文章にして、
書きながら、我慢していた涙を流してみたり、
書いている途中で、偶然降りてきた言葉から、
悲しみの正体を探し当てて、進む道をみつけたり。

悲しみのことには触れなくても、
誰かと言葉のキャッチボールをして、
書くこと自体に熱中して、
悲しみを忘れたり。
(2004/6/28)
1-040628ファル



ファルコンのことを書いている間、
書いていることに熱中して、
ほとんど悲しみは感じなかった。
時々、涙がこみあげることは、もちろんあったけど、
ほとんどの時間はは懐かしさと愛おしさと、
時々は思い出し笑いと、
そんな温かい感情だった。
(2012/1/7)
1-120107ファル6

悲しみを忘れている自分は、薄情者だと思いつつ、
でも、ファルコンのことを書いていることで、
忘れているんじゃないと言い訳していた。

そうするうちに、だんだんと、
悲しみは、薄まった、
でも、
同時に、どんどん記憶も薄まっていく。
(2006/10/2)
1-061002ファル

言葉にしておかなければ消えていってしまいそうで、
夢中で書き綴っていきました。
彼がいる時は当たり前だった日常を、
いつの間にか、思い出せなくなっている。
言葉にして、残して、
いつでもとり出せるように。
(2005/2/23)
1-050223ファル



ファルコンの思い出の記録。
数ヶ月で終わらせるつもりだったのに、
気づけば一年かかってしまいました。

ブログに綴った言葉は、彼が確かにいた記録。
大切な相棒の、
手触り、
膝に乗せられた顎の重み、
向けられたひたむきな視線、
そんなものが記憶から消え去る前にと。
(2015/1/17)
1-20150117ファル1




魂を天に返したファル。
あの日、
さよならする前に、綺麗にブラシをかけてあげた。

体調の悪いファルに負担をかけたくなくて、
しばらくシャンプーもしてなかったし、
ブラッシングもあまりしてなくて、
あちこちに毛玉。

動物霊園で合同葬にすることに決めていたので、
戻ってこないお骨の代わりにと、
背中の毛と、耳のタッセルを少し切り取った。
庭の樹の下に埋めるつもりで。



一ヶ月が過ぎ、
ファルの荷物を整理してたら、
お別れをした日にブラッシングして
そのままだったスリッカーブラシに、
ファルの毛がついたままになっていた。

いつもなら、そのままゴミ箱行きの毛玉。
庭に埋めるつもりだった毛と、
一緒にしようかとも思っていた。
でも。

手のひらに乗せた毛玉を
ふんわりと握ってみる。

 ふわり

空気のように軽くって、
ほんのりと暖かくて。

 あ、ファルコンだ。

懐かしさに涙が出た。

ほんの数センチの丸い灰色の毛玉は
たしかに懐かしい、ファルの手触りだった。


ファルの毛玉は庭に埋めるのをやめた。
いつかどうしてもファルを撫でたくなった時、
いつでも手に取れるように、
小瓶に入れて手元に置いた。
(2016/4/16)
1-20160416ファル

そしてちょっぴりの背中の毛と、
ベドリントンの証のタッセルの毛は、
予定通り庭の樹の下に埋めた。
(2015/9/15)
1-20150915ファル

毎年春になったら、
ちょうどお前のいなくなった季節に、
庭のハナミズキは美しく咲くだろう。
忘れないでね、と、咲くだろう。

そして、春。



お前がいなくなってから、
今日でちょうど一年。

花咲か爺さんのポチは、
宝物をみつけたけど、
意地悪じいさんに殺されちゃうの。
ファルは宝物を見つけなくていいから、
長生きしてね、と、
ブログを始めた頃に書いたんだけどね。

お前自身が、
私の宝物だったよ。

ありがとう、
ファルコン。
(2015/1/17)
1-20150117ファル2

  *  *  *

ファルコンのお話は、今回で最後です。
書くのにとっても時間がかかってしまいました。
ずっと読んでくださったみなさん。
ファルを愛してくださったみなさん。
本当にありがとうございました。

ファルコンはきっと今頃、
空の上で笑っています。
(2005/8/22)
1-050822ファル

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コメント

早いですね、もう1年。
ベニーと同い年のファル君が亡くなったとき、私もショックでした。
ちょっとずつ覚悟もいる年になったんだなって。
ファル君の毛玉、いいですよね。
私も手元にはこれ置いておきたいなって思いました。
フワフワの手触りがいつでも思い出すことできますね。

2016/05/01 (Sun) 20:36 | やまち #6AWUBD.o | URL | 編集
No title

去年の今日でした。ファルくんが逝ってしまったのを聴いたのは・・・
もう、一年になるんですね。
犬はもう、きっと迎えないというぺんぎんびたきさん。
残念に思います。

ファルくんはいつでもぺんぎんびたきさんの心にずっといますね。
がんばれ〜って応援していますよ!

楽しいファルくんのお話ありがとう!

2016/05/02 (Mon) 18:29 | mary #- | URL | 編集
No title

ふわふわの毛玉、ファルくん、いつまでもぺんぎんびたきさんのそばに居てくれるね。

ファルくんのお話、いつもみるのが楽しみでした。 私からはかける言葉がみつからない時も、かわいいなぁって笑える時も、いつもいつもぺんぎんびたきさんがファルくんを愛おしく思っている言葉がたくさんあふれてて心が暖かくなりました。

ファルくん、きっと空の上で駆け回っているね^^

2016/05/02 (Mon) 22:19 | fiocco #cvwWrnq. | URL | 編集
やまちさんへ

私がもっとしっかりしてたら、もっと長生きできたかも、とか、時々考えて苦しい時はあります。
後ろ向いちゃいけないとわかってるけど、後悔は正直やっぱり苦しいの。
でも、すべては決められてたことなんだと、それよりも、出会えたことに感謝したいと思っています。
ベニーさんがファルと同じ病気かも、と聞いた時は私もショックでした。
でも、症状が軽いうちに対策をとれば、きっとファルのようにはならないと思う。
偉そうなことは、何も言えないんだけど。。

思い出の品をあれこれ置くと、きっといつまでも引きずると思い、潔くほとんど処分したのだけど、忘れることが一番怖いのかもしれない。
手に取ることはほとんどないけど、あることで安心。忘れないって安心。
毛玉の瓶詰めは私の精神安定剤かも(^_^;)。

2016/05/03 (Tue) 23:10 | ぺんぎんびたき #EKt0oX0Y | URL | 編集
maryさんへ

二つ前の記事、きっとみんなをがっかりさせるだろうな、と思って、コメント欄を開けられませんでした。
白状すると、何度も何度もベドのパピーちゃんのページを見て、お迎えを妄想したりしました。
でも、よくよく考えて、やはりダメだな、と。
一番大きな理由は、家族の中での、犬を飼うことに対する温度差。
私一人が飼いたくても、迎えた子を幸せにはできないから。
失望させて、ごめんなさい。寂しいけど、もう決めたことだから。

でも、たった一頭、相棒になってくれた犬が、最高の一頭で良かった。
ファルコンで良かったっなって、本当に思っています。
犬を飼うのが夢だったのです。
夢は叶ったんだと、思っています。

2016/05/03 (Tue) 23:12 | ぺんぎんびたき #EKt0oX0Y | URL | 編集
fioccoさんへ

ファルの思い出を書く作業は、ひとりよがりな作業だったかな、とも思います。
いつまでも書き続けて、不快に思う人もいるんじゃないかと思ったり、
逆に、最後まで書き上げられるか不安になったりもしました。
ただただ、独り言の繰り返しなので、コメントはあってもなくても全然平気で、
でも、共感してくれる方がいたり、ベドに魅力を感じてくれる方がいれば、心から嬉しい。
だから、fioccoさんのコメントを見て、なんだかとっても安心しました。
ありがとうございます。

これからは、また、植物メインのブログに戻るつもりですので、
これからも宜しくお願いしますね(^_^)。

2016/05/03 (Tue) 23:12 | ぺんぎんびたき #EKt0oX0Y | URL | 編集

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